PS4Proは本当に4Kテレビを持ってないと意味がないのか!?
PS4Proが発表されましたが、ネット上の評判としてはあまりよろしくなく一部のコアゲーマーが喜んでるだけな印象も受けました。 そんな中で「4Kテレビはまだ普及していないから不要」という感じの批評が多く見受けられます。 でも本当に「PS4Proは4kテレビを持ってないと楽しめない」のでしょうか?
PlayStationの新ハード投入のサイクルと寿命
まず考えたいのは新ハードウェア投入のサイクルと旧ハードの寿命です。 PlayStationはおよそ6~7年ごとに新しいハードが投入されています。
- PlayStation 発売日 1994年12月3日
- PlayStation2 発売日 2000年3月4日
- PlayStation3 発売日 2006年11月11日
- PlayStation4 発売日 2013年11月15日(日本 2014年2月22日)
しかしこの6~7年というのは新ハード投入のサイクルであり、旧ハードもその後数年間は新しいソフトが発売されます。 最近でもPS3はまだ現役機として多くのソフトが俗に言う縦マルチとして発売されています。
そう考えると次の新しいPlayStation(5?)は2020年頃という予測が立ちます。しかし、私はそうはならないのではないかと思っています。 これについてはまた後日。
販売数が振るわなかったPS3時代も当時の副社長が「PS3は10年戦える」との発言をしてゲーマーから失笑を買いましたが(ちなみにPS3はもうすぐ11年目に入ります。有言実行ですね)、 ソニーやSIEは以前よりハードの寿命を10年単位で考えているのでしょう。もっとも何時までソフトを出すかはサードパーティが決めることですが。
つまり単純に考えるとPS4のロードマップは短く見積もっても2023年まで考えられているのではないでしょうか。 2023年!!東京五輪の3年後!!と考えるとさすがに大多数の人が、どこかのタイミングで4kテレビを購入するでしょう。
ライトな新しモノ好きにとって、たぶん4Kテレビは今が買い時
さて件の4kテレビについてなのですが、値段を見てみると最近では4kテレビも値段が下がってきていて、 安ければ6万円代、日本のメーカーでも9万円前後から購入することが出来ます。
リビングテレビとしての価格を考えると10万円前後はAVマニアでなくとも全然考えられる価格であり、エントリー機ではありますが今後テレビを買い換える場合は自然と4Kテレビを選ぶ人も多いのではないでしょうか。
LGの回し者乙!今の4Kテレビだと本放送は見られないだろ!?
先日現在の4Kテレビでは4K放送が視聴出来ないと話題になりました。これは本当ですがタイトルだけが一人歩きして多くの誤解を招きました。まず124/128度CS放送、ケーブルテレビ、IPTVによる4K放送、インターネットによる4K配信サービスは現状のまま視聴できます。
総務省|現在市販されている4Kテレビ・4K対応テレビによるBS等4K・8K放送の視聴に関するお知らせ
現在市販されている4Kテレビ・4K対応テレビでは、124/128度CS放送、ケーブルテレビ、IPTVによる4K放送、インターネットによる4K配信サービスを視聴できます※2。一方、BS等4K・8K放送については、現行の方式とは異なる新しい伝送方式を採用することから、現在市販されている4Kテレビ・4K対応テレビで視聴するためには、平成30年の実用放送開始にあわせて発売されることが想定されている外付けチューナー等の機器が別途必要となります。
そもそも現在の4KテレビにはBS等4K・8K放送用のBSチューナーが搭載されておらず、チューナー自体が製品化されていません。 またこれとは別にBS等4K・8Kの本放送用には対応のBSアンテナが必要になってきます。
つまり今のテレビ環境でBS等4K・8K本放送が見られないのは当然なんですね。現在の地デジやCS/BSも初期はこんな感じだったんじゃないでしょうか。 私はまだ子供だったので覚えてません。
またこれは知らない人もいるのでは無いかと思いますが、現在地上波での4K放送の予定はありません。予定は未定ではありません、予定が未定なのです。
総務省資料 4K・8Kの推進に関する現状について より
上記資料の別ページには、地上波については技術面・コスト面に課題が多く検討するかどうかを考えていくと表記されてます。検討するか検討しますってレベルです。
またゲーマーとなると自室にゲーム専用、もしくはPC兼用のモニターを用意してる人が多いと思うのですが、そのモニタも4kモニターですら4万円前後から購入可能で既に手が届く値段になってます。4kだけを念頭に置いた場合だけですけどね。
ちなみに僕が使ってるのはこれです
4K ウルトラ HD 液晶ディスプレイ BDM4350UC/11 | Philips
正直ゲーム用には24インチ前後のモニターがベストだと思います・・・
引用した資料を見て貰えば解るとおり、日本における4k放送は2018年開始を予定しております。 つまり総務省は2018年までにある程度4kテレビは普及すると考えているのでしょう。
ちなみに一説には液晶テレビの寿命は8年とも言われております。それを照らし合わせて総務省の資料を読むと、前回テレビの需要がピークに達したのが2010年から2011年にかけてであり、だからこそ2018年頃を見こんでいるんだなと合点がいきました。
さてここでPS4の話題に戻りますが、少なくともPS4は2023年までは現役だと思われます。 なのでSIEは2018年までに4Kテレビの普及に応じた、PS4の上位版もしくは新ハードを出す必要がありました。 またPS4Proには今まで放置していたPCゲーマーに対するアピールでもあります。
長い文章だろ、嘘みたいだろ、でもこれまだ前置きなんだぜ
だからPCゲーマーとPS4Proの話しもまた後日。
なので2016年末(約2017年)に4kに対応したPS4 Proが発売されたとしても時期尚早ではないと思います。
やっとPS4Proの話題だ!
それではPS4Proは本当に2kテレビに無用なのかをSIE副社長である伊藤氏のインタビューから考えてみましょう。
PS4Proは標準機能で既存のゲームをアプコンする
PS3と言えばDVD等の映像のアプコンやtorne等の映像面での評価も高かったですね。しかし今回のPS4ProはPS4のゲーム画面をアプコンします。
PS4 Proの性能について詳しく聞く! ハード・ソフトの設計を統括するSIE伊藤雅康氏インタビュー【PlayStation Meeting 2016】 - ファミ通.com
伊藤 2KのHDテレビにつないでいただいても、PS4 Proのパワーを使って、いい画質で楽しんでいただけます。すべてのゲームを1080pで楽しめますので、たとえば720pで作られたゲームも、1080pにアップスケールして出力されます。
とあるようにPS4Pro本体には今までのゲームをアップスケール(アプコン)してくれる機能が搭載されています。どこのインタビューを読んでも伊藤氏は「今までに発売したゲームのPS4Pro対応は各社に任せてある」と発言しているのですが、アプコンこれについては「アップスケールする」と言い切っているので、これはPS4Proの標準機能で対応すると読み取ることが出来るでしょう。
実際のところ現世代機(PS4以外も含)はFHDで出力するのには少し力不足な面があり、有名所のゲームでも900pだったり720pすることは珍しくありません。なので例えFHDテレビでも1080pにアプコンしてくれるのは嬉しい機能です。
またPSVRにおいても
PS VRコンテンツのグラフィックがより鮮明になるという点も気になります。発表会では、『Farpoint』が2倍のピクセルで描画されると説明されていました
とある通りPS4ProはPS VRにおいても優秀なのでしょう。そもそもPCのVRについてはGeForce GTX 970以上のビデオカードが必要とされていて、RADEON HD7850相当と言われていたPS4にVRは荷が重いのではないかという(僕の勝手な)見方もあったのですが、PS4ProによってRadeon RX 480相当になったということで期待が持てるスペックになりました。ちなみに今Radeon RX 480を買うと3万円~って感じなのでそういう面で見るとPS4Proって価格でも頑張ってますね。(日本でも399ドルで売ってくれればもっと良いけど。
ただPSVRは4Kではありませんし、グラフィックの良し悪しについては解像度だけで全てが決まるモノではなく、個人の趣向や主観によるところが大きいのであしからず。
PS4Proでプレイすることでフレームレートが安定する
これは性能がアップしたハードでプレイする事で確実に得られる恩恵であり当然ですね。またその他のインタビューからもPSVRのフレームレートの向上や、一部のゲームでは解像度を優先したりフレームレートを優先させる複数のオプションが存在する事が判明しています。そもそもフレームレートが安定しないゲームも多い中、フレームレートを安定させることが出来るアドバンテージがあるのは大きいと思います。
マルチプレイでPS4Proが有利になることをSONYが禁止している!→たぶんしてません
これも先日一部のまとめサイト的なサイトの記事で判明した事で、これによって胸をなで下ろした人も多いとは思います。ただこれはどうもノーティドッグ(アンチャーテッドで有名なSIEの子会社)のプログラマや海外サイトの記者が発端であるようで、その発言で全てのマルチゲームがPS4 slimとフレームレートを合わせる訳ではないと思います。
ちなみにSIEの副社長 伊藤氏はこう答えています
西川善司の3DGE:ソニー伊藤雅康氏インタビュー。PS4 Proと安く小さくなった新型PS4,その狙いを聞く - 4Gamer.net
伊藤雅康氏:簡単に言うならば「標準PS4用とPS4 Pro用を,映像表現においてのみそれぞれ適切な形で対応してください」とお願いしているだけです。その「PS4 Pro向けの映像表現」も,厳格なルール設定があるわけではないのです。
~
4Gamer:すると,極端な話ですが,アドベンチャーゲームでPS4 Pro版はテキストフォントの表示が綺麗とか,アクションゲームで体力ゲージが高精細とか,そういうのでもいいということですね
~
伊藤雅康氏:極端に言えばそういうことです。
~
伊藤雅康氏:具体的に言えば,対戦ゲームをプレイしていただいたとき,「PS4 Proだとゲームプレイが有利になる」というようなゲーム要素をPS4 Pro版には設けないでほしいということはお願いしています。
~
伊藤雅康氏:細かい判断については,ゲーム開発者側に委ねています。遠方の敵の細かさを揃えろとか,フレームレートを同じにしろとか,そういう細かい注文を我々が出すことはありません。
このインタビューで伊藤氏はPS4Proでプレイする事による高解像度化でプレイヤーが有利になる可能性ががある点も認めています。これを読む限りでは「PS4Proによって表示可能となる詳細マップやより多く情報が得られる"ゲーム要素"はダメ」だけど「表現方法は自由だしフレームレートや解像度による差異もメーカーの自由」と僕は受け取りました。
ちなみにこれがFPSゲームでどう有利に働くかと巻単位言うと、PS4Proでプレイすれば遠くにいるスナイパーを発見しやすい、またはスナイパーは遠くの敵を発見しやすいみたいな感じです。
これはSIE副社長の発言なので間違いはないと思うのですが、皆さんはどう受け取ったでしょうか。
さて、ダラダラ長ったらしいのでまとめます。
- 4Kテレビ2018年前後の買替え需要、遅くとも東京五輪までに普及する
- PS4はきっと2023年まで現役である
- だから今FHDテレビでも数年後の事を考えるとPS4Proもあり
- というかFHDテレビでもPS4Proによる恩恵はある
- ソニーもミドルからハイ・ミドル層のPCゲーマーにProを売りたい ← ?
- だから日本でPS4Proがあまり売れないのではないかとソニーも思ってる ← ?
- 正直PS4Proは中途半端だし来年発売されるScorpioもネイティブ4Kは無理じゃない?← ?
- ソニーはUHDBDは流行らないしストリーミングで十分だと思ってる←?
- たぶんソニーはAppleに憧れてる ← ?
- 次の新しいハードはPS5ではなくPS4 Pro2かPS Pro2では? ← ?
- ブログは書き慣れないとペース配分が解らずに疲れる ←??
- そもそもこのブログの現在までの総PVが24
なんか触れてないこともまとまってる気がする不思議!!
つまり今現在4Kテレビを持ってない人はPS4 Slimでも良いけど、実際PS4が現役の間にテレビを買い換える人が多いからPS4Pro買っても良いんじゃ無いの?巷で言われてる程無駄じゃないよって話でした。
あと後日書くとか言ってた奴な あれは嘘だ。
書いてる時のテンションだけでついた嘘だ。
PlayStation 4 Pro ジェット・ブラック 1TB (CUH-7000BB01)
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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PlayStation 4 ジェット・ブラック 1TB(CUH-2000BB01)
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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jet.hatenablog.jp 購入後の感想です
※要約すると 大体合ってたから特に新しい話は無し。